Think Again

「後日書く」と言っておいて結構時間が経ってしまいましたが、

沖縄について書きたいと思います。


まず、僕が沖縄に行った理由を書こうと思う。

ここで説明していなかったし、

僕のことを直接知らない方も見てくれているから。



大学4年生になった僕は、将来何をすべきかを決めなきゃいけない状況にある。

今現在でもこれは変わらない。


今年の春から説明会だの、面接だの、

熱心にはやっていないながらも一応就活もやってきたつもり。


自分が何をやりたいか、将来どんな職業に就きたいかははっきりしないけど、

大学で出会った映像制作がスゴく楽しくて、

自分の将来やりたいことはコレなのかな?と、

就活は映像制作の会社のみにエントリーした。


結果は惨敗で、最初にエントリーした企業は8月の初旬に0になった。


ここで普通は他の業種とかで就活を続けるのだが、僕にはそれはできなかった。

何より、どの業種を考えても、ピンとこなかった。

自分の性格もあるけど、

やりたくもない仕事に就いて、生活の為だけにガマンしてお金を稼いでいる自分が

想像できなかった。

「就職すること」=「ガマンすること」・「あきらめること」にはしたくなかった。


ただ、自分でお金を稼いで自活する必要があること、

それにはある程度のガマンもしなくちゃいけないこと、

世の中の働いてる人全てが

納得した職場で働いているとは限らないこと、

それはなんとなく解っているつもり。


最初のエントリーが0になった僕は、そんなことを考えているうちに

自分のやりたいことが映像なのか、何なのかが解らなくなってしまった。

自分のやりたいことが何なのか、もう1度はっきりさせようと思った。



そしてなんとなく、自分は何かを表現することがしたいのだろうと思った。

「表現する」ことは昔から興味があったし、好きだった。

落書きみたいな絵とか、ギターやってみたりとか、(弾けませんけど…)

「おれ本」とかいっていつもノート持ち歩いたり、

写真もやってみたいなと思っていた。

いつかは自分も表現者として何かをやりたいという思いがずっとあった。


だから、自分の表現の幅を拡げてみようと思い、いろいろやってみた。


今まで興味があった写真を拙いながらもやってみたり、

ノートを買って、落書きみたいな絵を描き、それをマックで起こしてみたり。

その絵を元にTシャツを作ろうと考えたり。


そんなことをしている時、ある染物に出会った。


Tシャツ作ろーと、下北沢にあるインディーズTシャツのお店の様子を見に行った時だ。

それは、「琉球紅型染め」という、沖縄の伝統工芸を取り入れたTシャツだった。

最初はただ、そのTシャツが欲しいと思う程度だったが、

何日か経つにつれて妙に気になって、ネットで検索してみた。


そして、Tシャツ以外のその「琉球紅型染め」の画像を見た僕は、

その独特の色使いと、繊細な柄に魅せられた。

いくつかサイトを見ているうちに、自分もやってみたいと思った。

見習いを募集している工房のサイトも見つけた、とゆーこともあって、

尚更やってみたいな思った。けどどーすることもできないなとも思った。



ある日何となく姉に連絡をとってみた。

今後どーしよーか自分では解らなくなっていたから。

姉に相談してどーなるワケじゃないのは解っていたけど、

身近にいる大人の、就職に関する意見が聞きたかった。


自分の状況を説明している時、不意に琉球紅型染めの話をした。

「サイトみたら、見習い募集してるとこもあったよ。」

「やってみたいと思ったけど、お金ないから。」と、

姉に何の気なしに話したら、姉は、

「行ってみたら」といった。

「私だったら行くね。」と。

「お前はやりたいことあっても、ビビりだからねぇ…」とも。

そして姉は、交通費を貸してくれるといった。


今までは頭で考えてるだけだった。でも、現実にできるかもしれない。


そう思ったとき、僕はできるだけのことをしよーと思った。

見習いになりたいと思ったのは、ウソじゃないから。



長いので沖縄滞在中のことはまた後日。

タイトルはMinor Threat。Complete Discography