アイドル

O嶋くんのアクマの囁きによるもの。

以前から友人のO嶋くんが「メイド喫茶に行きたい」と言っていて、

今日はそれに乗っかって僕も行くことになっていた。


メンバーはO嶋くん、僕、そしてI垣さんの3人だ。

4時に秋葉原サトームセンの前で待ち合わせをして行ってみることに。



僕は昨日カメラを手に入れたこともあり、

I垣さんと秋葉原の街をいろいろ撮影してやろーと思っていた。

ただ、メイド喫茶の内部は撮影ご法度らしい。

でもいいんだ。僕は兎に角カメラを使って撮影がしたかったのさ。



しかし、考えは甘かった…。

秋葉原とゆー街、そう「オタクの聖地」である。

カメラを丸出しにし、汗をカキカキ歩くことはけっこう勇気がいる。(僕はノーマルです。)

そのせいか、撮影はしづらかった。ま、撮ってやりましたけど。



O嶋くんと合流し、僕らはとりあえず1番有名だと言う

ドンキ・ホーテの上にある、ゲームができるメイド喫茶に行ってみた。




スゲー…ブっ飛んでる……。


何!?何なの!?この世界!!??

すごいよっ!?ホントにメイドがいるっ!!



僕らは怖じ気づいた…。

結局そこのお店には入らなかった。


スゴかったなぁ…。でも意外とフツーの客もいたな。

女の子のお客さんも居た。流行ってるからかね?


でも強烈なのもいたな…。

「ゲームをお待ちのセイヤ様ぁ〜♡」とか呼ばれてる…仮名か?

僕らはほかのお店を当たってみることにした。


いやそれにしても、


予想以上に入りにくいっ!!



そして僕らはケータイの機能をフルに活用して

次のお店にたどり着いた。


今度は入らないわけにはいかない…

僕らはじゃんけんで順番を決め、I垣くんを先頭に乗り込んだ。


「おかえりなさい、ご主人さまぁ〜♡」


ぬ、ぬぅおぉぉぉ〜っ!!!聞いていたとおりの接客やっ!!!

スゲー、な、何か、き、キンチョーするっ!!!


僕らは席に案内されると、

メイドさんが即座に水とおしぼりを持ってきた。


ビックリした…。

だって、おしぼり1人1人に手渡しなんだもの…




緊張しながらもアイスコーヒーを頼んだ。




アカン、エロ顔になっとる…。

メイドさんを見に来たのに、キンチョーして全然見れん。



しばらくすると、メイドさんがアイスコーヒーを持ってきた。

するとメイドさんは、



急にひざまずいたではないかっっっ!!!




「ご主人さまはミルクとシロップ、お使いになりますか♡?」


I垣くんが尋ねられた。



サラっと「ご主人様」って言ったよ…。すげーやこりゃ。

ただ、驚きはこれだけに留まらなかった。


「あ、シロップだけお願いします。」


そー言ったI垣くんを尻目に、メイドさんはシロップのポーションを開け、


I垣くんのコーヒーに注ぎ始めた。


「量はどれくらい入れればいいですか♡?」

「ゼっ、ゼンブで!!」



I垣くんはキンチョーしていた…無理もない。

メイドさんはシロップを全部コーヒーに入れると、

ストローでくるくる〜って混ぜた。くるくる〜って。


そんな感じでO嶋さん、そして僕のアイスコーヒーも見事に甘ぁ〜くなった。

僕の席は2人とは逆向いてたのに、わざわざ隣に来てひざまずいてくれて…

申し訳ないとも、なんとも言えない気持ちになった。


3人とも緊張して、話が盛り上がらなかった。

僕らは周りの人々の様子に、注意深く聞き耳を立てた。


おぅおぅ、褒めてるねぇ、隣の方。

おっと、カウンター席は予約制か…

ん?何か奥にどんどん人が消えていく…?

ほほぅ、奥はアロママッサージをしてくれるのか…。



僕らは初めてのメイド喫茶を楽しみ、コーヒーを飲み干した。

お店を出よー会計しよーと席を立つと、

「お出かけですか♡?会計はお席で♡♡」とのこと。

うーん、至れり尽くせりですな。

お店をでるの、「お出かけ」ってゆーのか…



僕らは店を出た。「いってらっしゃいませ♡ご主人さまぁ〜♡♡」だ。

その後2件メイド喫茶をハシゴした。



とりあえず解った事は、メイド喫茶にも良し悪しがあるとゆーこと。

2件目、3件目はウェイトレスがメイドとゆー以外、フツーの喫茶店だった。

そしてハシゴする順番をミスったとゆーこと。

最初のとこが一番激しかった。

3軒目では慣れてメイドさんをジロジロ見てやったもの。



兎に角、いい経験になった。

しばらくはもういいケド、今度行くときはアロママッサージしてもらおっと。


タイトルはゆらゆら帝国アーユーラ?

彼女たちメイドさんは、オタクのアイドルかなぁと。

けっこう楽しめました。僕も。

ちなみに画像は2件目で食べたオムライス。すげーっしょ??